概要
サイトツリー(Site Tree)とは、Webサイト全体をどのような構造で見せるかを整理した設計図のことです。
単なるページ一覧ではありません。
来訪者に何を見せたいのか。どこへ誘導したいのか。何を強みとして認識してほしいのか。
こうした目的や戦略をもとに、Webサイト全体の構造を整理していきます。
例えば、同じ会社サイトでも、問い合わせを増やしたいサイトと、採用を強化したいサイトでは、必要なページや見せ方が変わります。
つまりサイトツリーは、Webサイトの骨組みであり、事業戦略を反映する設計図でもあります。
サイトツリーのイメージ
例えば、企業サイトであれば以下のような構造になります。
TOP
├─ 会社概要
├─ 事業内容
│ ├─ DX支援
│ ├─ Google Workspace
│ └─ AppSheet
├─ コラム
│ ├─ ChatGPT・生成AI
│ ├─ Cloudflare
│ ├─ Web・SEO
│ └─ Google Cloud
├─ お問い合わせ
└─ プライバシーポリシー
このように、どの情報をどこに配置するかを整理したものがサイトツリーです。
サイトツリーを作ることで、ページ同士の関係が見えやすくなります。
トップページから何を見せるのか。カテゴリページは必要か。コラムはどのテーマに分けるのか。お問い合わせへどう誘導するのか。
こうした全体像を先に整理することで、後からページが増えても構造が崩れにくくなります。
デザインより大切なこと
ホームページ制作というと、デザイン、色、ロゴ、アニメーションなどに意識が向きがちです。
また、制作会社やホームページ業者によっては、サイト全体の構造を十分に整理する前に、ワイヤーフレームやデザイン案の作成から進めるケースもあります。
もちろん、ワイヤーフレームやデザインは重要です。
しかし実務では、その前提となるサイトツリーが整理されていないと、トップページだけは見栄えが良くても、下層ページや問い合わせ導線、SEOカテゴリ、更新時のページ追加方針が後付けになりやすくなります。
なぜなら、構造が悪いと、どれだけデザインが良くても成果につながりにくいからです。
- ユーザーが迷う
- 問い合わせにつながらない
- 重要ページに辿り着けない
- SEO評価が分散する
- AIが内容を理解しづらい
- 情報追加時に構造が崩れる
Webサイトは、見た目だけでなく導線が重要です。
どこから入り、何を読み、どこへ進むのか。この流れを整理するために、サイトツリーが必要になります。
誰に何を見せたいかで決まる
サイトツリーは、技術だけで決めるものではありません。
誰に、何を、どの順番で見せたいかによって構造が変わります。
- コラム流入を増やしたい
- 問い合わせを増やしたい
- 採用を強化したい
- Google Workspace相談につなげたい
- AppSheetの専門性を見せたい
- Cloudflare Pagesの運用力を見せたい
コラム流入を重視するなら、カテゴリ設計や内部リンクが重要になります。
問い合わせを増やしたいなら、サービスページやフォームへの導線が重要になります。
採用を強化したいなら、会社情報、働き方、募集情報への導線が重要になります。
つまりサイトツリーは、単なるWeb制作の作業ではなく、事業戦略と深く関係しています。
SEOとの関係
サイトツリーはSEOにも関係します。
検索エンジンは、ページ単体だけでなく、サイト全体の構造も見ています。
例えば、以下のようにカテゴリ整理されているサイトは、テーマが伝わりやすくなります。
/column/chatgpt
/column/cloudflare
/column/google-workspace
このような構造であれば、このサイトは生成AI、Cloudflare、Google Workspaceなどの領域を扱っていると理解されやすくなります。
一方で、以下のようなURLばかりだと、専門性や構造が伝わりにくくなります。
/page1
/test
/newpage
/sample
URLやカテゴリは、単なる管理上の都合ではありません。
検索エンジンやユーザーに対して、このサイトは何を扱っているのかを伝える手段でもあります。
生成AI時代はさらに重要
現在は、Google検索だけでなく、ChatGPT、Gemini、AI検索などを通じて情報にアクセスする機会が増えています。
そのため、単ページだけでなく、サイト全体の文脈がより重要になっています。
- カテゴリ設計
- URL設計
- 内部リンク
- sitemap.xml
- llms.txt
- robots.txt
- パンくずリスト
- canonical
これらは、ユーザーだけでなく、検索エンジンやAIがサイトを理解するための手がかりになります。
記事が1本だけ存在しているよりも、関連するカテゴリや内部リンクの中に配置されている方が、文脈が伝わりやすくなります。
これからのWebサイトでは、単にページを作るだけでなく、サイト全体の意味構造を整理することが重要になります。
実務ではどう使うか
実務では、ホームページ制作やコラムサイト構築の前に、サイトツリーを作成します。
主に整理するのは以下のような内容です。
- 必要ページ
- カテゴリ構成
- 導線設計
- SEOカテゴリ
- LP分離
- 問い合わせ導線
- コラム設計
- 固定ページ
- 外部リンク
- 更新しやすさ
サイトツリーを先に作ることで、後からページが増えて整理不能になる状態を防ぎやすくなります。
特にコラムサイトやオウンドメディアでは、記事が増えるほど構造設計が重要になります。
最初は数記事でも、30記事、50記事、100記事と増えていくと、カテゴリや内部リンクが整理されていないサイトは使いづらくなります。
サイトツリーは、将来の運用まで見越して作るものです。
Time合同会社での活用
Time合同会社では、単にページを作るのではなく、誰に、何を、どう見せるかから逆算してサイトツリーを設計しています。
特に、以下のような構成を前提にしています。
- Google Sites
- Cloudflare Pages
- オウンドメディア
- コラムSEO
- AI検索
- Google Workspace
- AppSheet
重要なのは、作って終わりではなく、更新し続けられる構造にすることです。
そのため、見た目のデザインだけでなく、カテゴリ設計、URL設計、内部リンク、sitemap.xml、パンくずリスト、問い合わせ導線まで含めて整理します。
Time合同会社では、更新しやすく、理解しやすく、AIが読み取りやすいWeb構造設計を重視しています。
まとめ
サイトツリーは、単なるページ一覧ではありません。
Webサイト全体の目的、導線、情報構造を整理するための設計図です。
デザインや文章よりも前に、誰に何を見せ、どこへ誘導するのかを整理することで、ユーザーにも検索エンジンにもAIにも理解されやすいサイトになります。
特に、コラムサイトやオウンドメディアでは、記事が増えるほどサイトツリーの重要性が高まります。
Time合同会社では、Google Sites、Cloudflare Pages、SEO、AI検索を前提に、更新しやすく理解されやすいWeb構造設計を重視しています。
