概要
Webサイト制作では、長い間WordPressが代表的な選択肢でした。管理画面から記事を書ける、テーマが豊富、プラグインで機能を追加できる。これらは大きな強みです。
しかし現在は、必ずしもすべてのサイトにWordPressが必要とは限りません。小規模なコーポレートサイト、LP、実務型コラム、SEOインデックスであれば、静的HTMLとクラウドサービスの組み合わせで十分に運用できるケースがあります。
特に、Google Sites、GitHub、Cloudflare Pages、Codexを組み合わせることで、ほぼ無料に近いランニングコストでサイト運用を始めることが現実的になっています。
WordPressが選ばれてきた理由
WordPressが広く使われてきた理由は明確です。
- 管理画面から記事を投稿できる
- テーマでデザインを変更できる
- プラグインで機能を追加できる
- ブログやお知らせ運用に強い
- 制作会社や運用者が多い
複数人で記事を書く、予約投稿を行う、管理画面が必要、会員機能を使う。このようなケースでは、WordPressは今でも有力な選択肢です。
つまり、脱WordPressはWordPress否定ではありません。目的に対して、より軽い構成が選べるようになったという話です。
運用コストの問題
WordPressには便利さがある一方で、運用コストも発生します。
- サーバー費用
- 保守費用
- プラグイン更新
- セキュリティ対策
- バックアップ
- 表示速度対策
- 障害時の復旧対応
中小企業や個人事業では、この月額固定費が負担になることがあります。特に、更新頻度がそこまで高くないサイトであれば、WordPressを維持するためのコストが過剰になる場合があります。
静的HTMLであれば、データベースも管理画面も不要です。攻撃面を小さくしやすく、サーバー保守費も抑えやすくなります。
Google Sitesの役割
Google Sitesは、Googleが提供する無料のWebサイト作成サービスです。Googleアカウントがあれば利用でき、サーバー管理やSSL対応を意識せずにページを公開できます。
Google Sitesの強みは、運用の簡単さです。コーポレートサイト、社内ポータル、マニュアル、簡易LP、実務メモのようなページには非常に向いています。
一方で、URL構造、meta情報、schema.org、canonical、細かなSEO制御には限界があります。そのため、Google Sitesをすべての中心にするのではなく、既存資産や簡易更新の場として活かす考え方が現実的です。
重要記事やSEOで狙う記事はCloudflare Pages側にHTMLとして配置し、Google Sitesは低コストで更新しやすいページとして残す。この役割分担が実務的です。
Cloudflare Pagesとの組み合わせ
GitHubとCloudflare Pagesを組み合わせると、静的HTMLサイトを高速に配信できます。
- GitHubでファイルと履歴を管理
- Cloudflare Pagesで自動公開
- CloudflareでDNSや独自ドメインを管理
- HTMLとCSSだけなので構成が軽い
- ランニングコストを抑えやすい
さらにCodexのようなAIエージェントを使えば、記事のHTML化、カテゴリリンク追加、sitemap更新、CSS修正、Git操作まで支援できます。
以前であれば、静的HTML運用は非エンジニアには難しいものでした。しかしAIが作業を補助することで、学習コストと運用リスクは大きく下がっています。
microCMSもNext.jsも使わない
静的サイト運用というと、microCMSやNext.js、Astroなどを使った構成を想像する人も多いかもしれません。
もちろん、それらは強力な選択肢です。しかし、小規模なコラムサイトやLPでは、そこまでの構成が必要ない場合もあります。
記事数が少ない段階、更新者が限られている段階、表示速度と保守性を重視する段階では、HTMLとCSSだけでも十分に実務運用できます。
高機能な仕組みを入れることよりも、続けられる構成にすることが重要です。
導入をご検討の方へ
脱WordPress構成は、初心者が完全に一人で構築するにはまだ難しい部分があります。GitHub、Cloudflare Pages、DNS、HTML、CSS、sitemap、Search Consoleなど、複数の知識が必要になるためです。
Time合同会社では、WordPress保守に依存しない静的サイト構成や、Google Sitesからの段階的な移行についてご相談いただけます。
- WordPress保守費を抑えたい
- サーバー費用を抑えたい
- 軽量なコーポレートサイトが欲しい
- Google Sitesから段階的に移行したい
- SEO用の静的インデックスを作りたい
このような課題がある場合は、まずは現在のサイト構成や更新頻度を整理するところから始めるのがおすすめです。
まとめ
脱WordPressは、WordPressを否定する考え方ではありません。目的に応じて、より軽く、安く、速い構成を選べるようになったということです。
Google Sitesは簡易運用や既存資産に向いています。Cloudflare PagesはSEOや静的HTML運用に向いています。GitHubは正本管理に向いています。そしてCodexは、それらをつなぐ作業負荷を下げてくれます。
今後の中小企業サイト運用では、WordPress一択ではなく、Google Sitesと静的HTMLを使い分ける脱WordPress構成が現実的な選択肢になっていくと考えています。
