日本語サイトから英語版サイトのデプロイまで自律増築した話

日本語サイトを母艦に、英語版サイトをAIで増築した実験

Time Columnsでは、日本語で制作していたコラムサイトをもとに、英語版サイトを追加しました。これは単なる翻訳ではなく、英語記事、英語トップ、英語版プライバシーポリシー、About、hreflang、sitemap、内部リンク、公開までを含む多言語サイトの増築です。

概要

Time Columnsでは、日本語で制作していたコラムサイトをもとに、英語版サイトを追加しました。

ただし、今回行ったのは単なる翻訳ではありません。

日本語記事をベースに、英語記事の作成、英語トップページの作成、英語版プライバシーポリシーの設置、英語版Aboutページの設置、日英 hreflang の設定、sitemap.xml の更新、内部リンク確認、GitHubへのpush、Cloudflare Pagesでの公開までを、生成AIとCodexを使って一気通貫で進めています。

つまり、これは「日本語記事を英訳した」という話ではなく、日本語サイトを母艦として、英語版サイトを半自律的に増築した実験です。

なぜ英語版を作るのか

生成AI、Codex、Cloudflare Pages、SEO、LLO、AIレバレッジのようなテーマは、日本国内だけで閉じる話ではありません。

これらの分野では、英語圏の情報流通が非常に速く、世界中で実験や検証が進んでいます。

そのため、日本語で積み上げた実務知見を、英語でも読める形にしておくことには意味があります。

ただし、今回の目的は、海外向けに本格営業を始めることではありません。

主な目的は、日本語で積み上げた記事資産を英語でもインデックス可能な状態にし、ドメイン全体の情報量、テーマ性、検索接点を増やすことです。

英語版を用意することで、検索エンジンやAIに対して、Time Columnsが扱うテーマの射程を広げることができます。

従来の多言語サイト制作

従来、多言語サイトを作る場合は、多くの工程が発生します。

まず日本語記事を翻訳し、翻訳文を確認し、ページとして整え、英語用のURL設計を決め、ナビゲーションを調整し、リンクを確認します。

さらにSEOを考えるなら、canonical、hreflang、sitemap、meta description、title、内部リンク、言語別トップページなども調整する必要があります。

つまり、多言語化は翻訳だけでは終わりません。翻訳、編集、HTML化、導線設計、SEO設定、公開作業がセットになります。

人力で行う場合、記事数が増えるほど管理が重くなります。

今回行ったこと

今回、Time Columnsでは、日本語サイトをベースに英語版を追加しました。

構成としては、別サブドメインではなく、column.time7.jp/en/ 配下に英語版を置いています。

これにより、同じGitHubリポジトリ、同じCloudflare Pages環境、同じCSS、同じsitemap、同じドメイン配下の資産、同じ運用フローで管理できます。

最初に英語化したのは、生成AI、Codex、SEO、LLO、AIレバレッジに関する記事です。

英語トップページは、まず記事一覧として設置しました。Google Sites側の記事は混ぜず、Cloudflare Pages上に実ファイルとして存在する記事だけを英語化対象にしています。

これは単なる翻訳ではない

英語記事を作るだけなら、翻訳ツールでもある程度できます。

しかし実際のサイト運用では、それだけでは足りません。

英語ページを公開するには、URL、リンク、メタデータ、フッター、関連ページ、プライバシーポリシー、Aboutページ、sitemapまで含めて整える必要があります。

今回も、英語記事を作ったあとに、英語トップページを記事一覧化し、英語版プライバシーポリシーとAboutページを設置し、日本語記事側と英語記事側の hreflang を設定し、sitemap.xml に英語ページを追加し、内部リンク切れを確認し、GitHubへpushし、Cloudflare Pagesで自動デプロイしています。

ここまで含めると、これは翻訳ではなく、多言語サイトの増築です。

日本語サイトが母艦になる

今回の進め方で重要なのは、日本語サイトが母艦になっていることです。

日本語記事には、すでにTime合同会社の実務視点、運用思想、判断基準が入っています。そのため、英語版はゼロから作る必要がありません。

日本語記事を一次情報として使い、英語圏でも伝わるように再構成します。

このとき、単に日本語を英語に置き換えるだけではなく、英語圏の読者にも意味が伝わるように、表現や構成を調整します。

たとえば「生成AIによってホームページ制作の工程が真逆になり始めている話」は、英語では「AI Is Reversing the Website Production Workflow」としました。直訳ではなく、英語圏の読者が理解しやすい概念として出し直しています。

AIにはコンセプトは決められない

今回の作業では、英語記事の作成、HTML化、リンク調整、hreflang、sitemap更新、GitHubへのpush、Cloudflare Pagesでの公開まで、かなりの工程をAIに任せました。

しかし、最初のコンセプトはAIが決めたものではありません。

日本語サイトを母艦にして英語版サイトを増築する。英語版は別サブドメインではなく /en/ 配下に置く。Google Sites側の記事は混ぜず、Cloudflare Pages上にある実ファイルだけを対象にする。英語トップはまず記事一覧として作る。生成AI、Codex、SEO、LLO、AIレバレッジのようなテーマから英語化する。

こうした判断は、人間側が決めています。

AIは、その判断を実装に落とし込むことはできます。しかし、何をやるべきか、なぜやるのか、どこまでやるのか、何をやらないのかを決めるのは人間です。

AIはコンセプト案を出すことはできます。しかし、そのコンセプトを選び、意味づけし、実行する理由を持てるのは人間です。

AIによって多言語展開のコストが変わる

これまで、多言語サイトはコストが重いものでした。翻訳費用、確認工数、ページ作成、SEO設定、公開作業、更新管理が必要になります。

そのため、小規模企業や個人運営のオウンドメディアでは、英語版まで手が回らないことも多かったと思います。

しかし生成AIとCodexを使うと、この前提が変わります。

翻訳だけではなく、英語記事作成、HTML化、リンク調整、フッター修正、sitemap更新、hreflang設定、表示確認、GitHub pushまで一連の作業として進められます。

つまり、多言語化のボトルネックが翻訳ではなく、運用設計と判断に移っていきます。

どの記事を英語化するのか。どのURL構造にするのか。英語版トップをどう見せるのか。どこまで海外向けに整備するのか。プライバシーポリシーやAboutページをどう扱うのか。

こうした判断を人間が行い、実装作業をAIに任せる。この分担によって、多言語展開のハードルはかなり下がります。

Time合同会社での考え方

Time合同会社では、生成AIを単なる文章生成ツールとしては見ていません。

記事を書く。HTML化する。CSSを調整する。内部リンクを確認する。sitemapを更新する。GitHubへpushする。Cloudflare Pagesで公開する。日本語サイトを英語版へ展開する。

こうしたWeb運用そのものにAIを組み込むことで、サイト改善の速度を上げられると考えています。

今回の英語版対応も、その一つです。

英語で記事を出すこと自体が目的ではありません。日本語で積み上げた実務知見を、別言語でも読める形にし、検索エンジンやAIにも認識されやすい構造にすることが目的です。

つまり、英語版は翻訳ページではなく、ドメイン全体の情報量、テーマ性、検索接点を広げるための運用資産です。

まとめ

今回行ったのは、単なる英訳ではありません。

日本語サイトを母艦にして、英語記事、英語トップ、英語版プライバシーポリシー、About、hreflang、sitemap、内部リンク、公開までをまとめて増築しました。

日本語で実務知見を積み上げ、それを英語でも読める形にし、AIによって展開コストを下げる。

この流れは、今後のオウンドメディア運用において重要になると感じています。