概要
Application Supportフォルダとは、macOSでアプリが動作するためのデータを保存する場所です。
Macでは、アプリ本体は /Applications に置かれることが多いですが、設定や利用データは別の場所に保存されます。その代表的な保存先が Application Support フォルダです。
そのため、アプリ本体を削除しても、設定やデータがMac内に残ることがあります。
「アプリを消したのに容量が減らない」「再インストールしたら前の設定が戻ってきた」「Libraryの中に知らないアプリ名のフォルダがある」といった現象の多くは、Application Supportフォルダに保存されたデータが関係しています。
Application Supportフォルダとは
Application Supportフォルダは、アプリ本体とは別に、アプリの動作に必要な補助データを保存するためのフォルダです。
保存される内容はアプリによって異なりますが、代表的には次のようなものがあります。
- 設定ファイル
- データベース
- プラグイン
- 拡張機能
- セッション情報
- ログイン情報
- 認証関連データ
- ワークスペース情報
- AIモデルや関連データ
つまりApplication Supportフォルダは、アプリの「利用状態」を支える場所です。アプリ本体そのものではありませんが、アプリを使っているうちに蓄積される重要なデータが入っています。
Application Supportフォルダの場所
Macには、主に2種類のApplication Supportフォルダがあります。
現在ログインしているユーザー専用の場所は、次のパスです。
~/Library/Application Support
多くのアプリは、このユーザー単位のApplication Supportフォルダにデータを保存します。
一方、Mac全体で共有される場所もあります。
/Library/Application Support
こちらは、複数ユーザーで共有されるデータや、システム全体で使う補助データが入ることがあります。内容によっては管理者権限が必要です。
個人で容量やアプリの残データを確認する場合は、まず ~/Library/Application Support を見ることが多いです。
なぜアプリを消してもデータが残るのか
macOSでは、アプリ本体、ユーザー設定、キャッシュ、ログ、サポートデータなどを分けて保存します。
アプリ本体は /Applications にありますが、ユーザーごとの設定や作業データまでアプリ本体の中に入れてしまうと、アップデートや再インストール、ユーザー切り替えが扱いにくくなります。
そのため、アプリ本体と利用データは分けて管理されます。
この仕組みによって、アプリをアップデートしても設定を維持できたり、再インストール後に以前の環境を復元しやすくなったりします。
一方で、アプリ本体だけを削除しても、Application Supportフォルダ内のデータは残ることがあります。
何が保存されているのか
Application Supportフォルダには、アプリごとにさまざまなデータが保存されます。
たとえば、次のようなフォルダが入っていることがあります。
Application Support/
├── Code/
├── Cursor/
├── Docker/
├── Google/
├── Slack/
├── ChatGPT/
├── Adobe/
└── obsidian/
VS CodeやCursorでは、拡張機能、ワークスペース情報、AI補完関連の設定、セッション状態などが保存されることがあります。
Dockerでは、コンテナやイメージ、仮想環境に関係するデータが保存されることがあります。
ChatGPTやAI系アプリでは、ログイン状態、キャッシュ、Electron関連データ、モデル関連ファイルなどが入る場合があります。
Application Supportフォルダは、単なる設定置き場ではなく、アプリの利用環境そのものに近いデータが入る場所です。
削除してよいのか
Application Supportフォルダは、基本的に安易に削除しない方がよい場所です。
削除すると、次のようなことが起こる可能性があります。
- アプリからログアウトされる
- 設定が初期化される
- 拡張機能やプラグインが消える
- ワークスペース情報が失われる
- アプリが起動しなくなる
- 再設定が必要になる
特に注意したいのは、Docker、Adobe、DAW、AI系アプリ、開発環境です。
これらはApplication Supportフォルダへの依存度が高い場合があります。容量が大きいからといってフォルダごと削除すると、環境の復旧に時間がかかることがあります。
不要になったアプリのフォルダを削除する場合も、アプリ名を確認し、必要であればバックアップを取ってから行う方が安全です。
容量が大きくなりやすい理由
Application Supportフォルダは、気づかないうちに容量が大きくなることがあります。
理由の一つは、最近のアプリが多くのデータをローカルに保存するためです。
特にElectronベースのアプリは、Web技術を使ってデスクトップアプリを作る仕組みのため、Chromium関連データ、キャッシュ、ローカルデータ、ログなどが蓄積されやすい傾向があります。
また、AI系アプリや開発環境では、モデル関連データ、インデックス、拡張機能、プロジェクト情報などが増えていくことがあります。
Chrome、Slack、Discord、Cursor、Docker、Adobe製品、Stable Diffusion系ツール、DAW・音楽制作ソフトなどは、数GB単位になることも珍しくありません。
ただし、容量が大きいからといって、すぐ削除してよいとは限りません。何のデータなのかを確認してから判断する必要があります。
Finderで開く方法
Application Supportフォルダは、Finderから開けます。
Finderを開いた状態で、次のショートカットを押します。
⌘ + Shift + G
表示された入力欄に、次のパスを入力します。
~/Library/Application Support
これで、現在ログインしているユーザーのApplication Supportフォルダを開けます。
Mac全体のApplication Supportフォルダを開きたい場合は、次のパスを入力します。
/Library/Application Support
Libraryフォルダが見えない場合
~/Library フォルダは、通常のFinder表示では隠れていることがあります。
隠しフォルダを表示するには、Finderで次のショートカットを押します。
⌘ + Shift + .
ただし、隠しフォルダにはmacOSやアプリの重要なデータも含まれます。表示できるようになったからといって、不要に削除しないよう注意が必要です。
まとめ
Application Supportフォルダとは、macOSでアプリの設定や利用データを保存するための場所です。
アプリ本体を削除してもデータが残ることがあるのは、macOSがアプリ本体とユーザーごとのデータを分けて管理しているためです。
このフォルダには、設定ファイル、データベース、プラグイン、拡張機能、セッション情報、認証関連データ、AIモデル、開発環境の情報などが保存されることがあります。
容量が大きくなりやすい場所でもありますが、安易に削除すると、設定が消えたり、環境が壊れたりする可能性があります。
Application Supportフォルダは、Macアプリの裏側を支える重要な保存場所です。Macの容量整理やアプリ削除を行うときは、このフォルダの役割を理解したうえで確認することが大切です。
